マンションのベランダ掃除で高圧洗浄機を検討していると
「水道代も気になるし、お風呂の残り湯を使えたら節約になるのでは」
と一度は考える人も多いと思います。
しかし、風呂の残り湯を使った給水(自吸)でベランダの高圧洗浄は、基本的にはあまりおすすめしにくい方法です。
「どうしても少しだけ使いたい事情がある」というご家庭もあるかもしれませんが、衛生面・ニオイ・洗剤成分を考えると、日常的な使い方としては避けておくほうが安心です。
残り湯のベランダ使用は「緊急時や例外」だけ
風呂の残り湯をベランダで使用するのは「例外的に少量だけ」にしておきましょう。
- 衛生面
- ニオイ
- 洗剤成分
以上のことを考えると、水道から給水するほうが気持ちよく使いやすいです。
「水道代を節約したいから」という理由で残り湯を検討しているケースもあると思いますが、高圧洗浄に使う水道代は数十円程度です。
費用面については、次の記事で整理しています。
👉 高圧洗浄にかかる水道代・電気代・人件費まとめ|業者・DIY・レンタルを徹底比較
残り湯をベランダ掃除に使うときの注意点
残り湯の使用を考えるきっかけは、だいたい次のようなものだと思います。
- 残り湯をそのまま捨てるのは、もったいない
- できれば少しでも水道代を抑えたい
- ベランダに水道がないから、お風呂の水を持ってくればいい
感覚としてはごく自然ですし、自分も同じように考えるだろうなと思います。
ただ、ベランダ掃除に風呂水を持ち出すと、別の心配ごとも出てきます。
- 生活排水を外にまき散らすことになる
- ベランダのニオイやヌメリの原因になる可能性がある
- 洗剤成分が残った水を、そのまま排水に流すことになる
「節約できた」と感じつつも、衛生面や周囲への配慮のほうが気になり、どこかモヤモヤした気持ちが残りやすいところです。
風呂の残り湯で洗うときに気になるポイント
風呂水を高圧洗浄機に使う場合、いちばん意識しておきたいのは、その水がどういう性質のものかという点です。
身体を洗った後の水をベランダにまく
お風呂の残り湯には、どうしても次のようなものが含まれています。
- 皮脂や汗などの身体の汚れ
- シャンプー・ボディソープなどの洗浄成分
- 季節によっては雑菌やニオイの元
見た目が透明でも、中身としては身体を洗った後の生活排水です。
これを高圧でベランダに吹き付けると、床や壁、排水周りに生活排水を広げることになります。
一度だけなら大きな問題ではないかもしれませんが、「ベランダ掃除のたびに繰り返す」と考えると、なかなかスッキリしにくいところです。
洗剤成分が外に流れることへの後ろめたさ
もう一つ、気になりやすいのが洗剤成分の行き先です。
- シャンプーやボディソープが混ざった水を外に流す
- 泡立っていなくても、成分自体は残っている
- ベランダ床や排水口にヌメリが出やすくなる
節水できたとしても、「本当にこれで良かったのか」という後ろめたさが残ってしまう人も多いと思います。
回数を重ねるほど、そのモヤモヤも大きくなりがちです。
季節によってはニオイも出やすい
夏場や気温の高い時期は、残り湯そのもののニオイも気になりやすくなります。
- 高温多湿の環境では、雑菌が増えやすい
- ベランダに残った水が、後からニオイの原因になることもある
「掃除しても、ニオイが消えない」
そうなると、次第にベランダ掃除そのものへのやる気にも影響してきます。
ベランダ掃除は、終わったあとに気持ちよく窓を開けられるかどうかも大切なポイントだと感じています。
それでも使う場合の線引き
ここまで読んでも、
「それでも一部だけ風呂水を使いたい事情がある」
というご家庭もあるかもしれません。
その場合は、日常的な使い方ではなく「例外扱い」として線を引いておくほうが安心です。
使う場面と範囲をあらかじめ決めておく
たとえば、次のような決め方があります。
- 年に1回の大掃除のときだけにする
- ベランダ全体ではなく、汚れがひどい一部の範囲だけにとどめる
- ニオイが気になりにくい季節や時間帯を選ぶ
自分の中でルールを決めておくと、毎回なんとなく残り湯を使い続ける状態になりにくくなります。
自吸で使うなら自吸対応機と専用ホースが必須
バケツ給水などで風呂水を使う場合は、高圧洗浄機本体が自吸に対応していることが前提です。
- 説明書に「自吸」「バケツ給水」の記載があるか
- 専用の自吸ホースが付属しているか
- 吸水方法が説明されているか
これらがそろっていない機種に無理やり風呂水を吸わせると、うまく吸えなかったり、本体に負荷がかかったりするリスクがあります。
一度試してみたい場合でも、機種の仕様と説明書は必ず確認しておくのがおすすめです。
迷ったら水道からか、別の方法に切り替える
ここまで読んで
「やっぱり風呂水は少し抵抗がある」
と感じたなら、その感覚は大事にしてよいと思います。
風呂水やバケツ給水は、あくまでイレギュラーな方法なので、基本的には水道から給水したほうが、衛生面でも気持ちの面でも安心です。
タンク式などベランダ専用の1台を用意する
蛇口が遠い場合は、タンク式やコードレスタイプを「ベランダ専用」として1台用意するという選択もあります。
- 水道直結にしなくてよい
- ベランダを年に数回きれいにできれば十分
残り湯を工夫して使うより、タンク式で必要な分だけ水を運ぶほうが自分には合っていそうと感じる人もいると思います。
ベランダで使いやすい具体的な機種や選び方は、こちらの記事にまとめています。
👉 【コードレス】ベランダ向け高圧洗浄機のおすすめ9選【タンク式】
延長ホースで水道から直接使える構成を考える
蛇口が遠いだけであれば、水道ホースや高圧ホースを延長して、水道からそのまま給水する構成も選択肢になります。
- 水道ホースを延長して、本体をベランダに近づける
- 高圧ホースを延長して、ノズルだけベランダに出す
ホースの長さ・本体の置き場所・音の出方などを整理すると、自宅に合った現実的な組み合わせが見えやすくなります。
水道ホースと高圧ホースどちらを伸ばすかは、以下の記事で詳しく解説しています。
👉 高圧洗浄機のホースがベランダまで届かない?マンションで蛇口が遠いときの給水・接続ガイド
高圧洗浄以外の別の掃除方法も考える
「風呂水も、タンク式もホース延長も、どれもピンとこない」という場合は、高圧洗浄機そのものから離れて考えてみるのも一つの方法です。
- デッキブラシ+中性洗剤で、「そこそこきれい」を目指す
- 汚れが目立つ部分だけ、スポットで手洗いする
- 年に一度、ベランダ清掃業者に依頼してリセットしてもらう
それでもまだ、どの方法がご自身に合っているか分からなければ次の記事が参考になります。
👉 マンションのベランダに水道がないときの高圧洗浄機の選び方と使い方
まとめ:節約よりも「掃除後の気持ちよさ」
最後に、この記事のポイントを簡単にまとめます。
- 風呂の残り湯のベランダ使用は、基本的にはおすすめしにくい
- 衛生面・ニオイ・洗剤成分といった生活排水特有の問題がある
- 高圧洗浄に使う水道代は数十円
- どうしても使う場合は、例外的な使い方に限定
- 迷ったら水道から給水
- タンク式や業者依頼など別の方法も考える
水を大事にしたい気持ちはそのままに、
「掃除したあと、自分が気持ちよくベランダに出られるか」
を基準に、無理のないやり方を選んでもらえれば十分だと思います。
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